外構工事、注意点!
2025年4月の建築基準法改正は、基本的に建物本体の構造や省エネ性能に関する部分が中心ですが、**外構工事(エクステリア工事)**にも一部関連する場合があります。以下のポイントに注目してください。
1. 原則として外構工事は直接の対象外
フェンス、門扉、カーポート、ウッドデッキ、塀などの一般的な外構工事は、建築基準法改正の直接的な対象ではありません。
• 構造計算や省エネ基準の適用は不要です。
• 確認申請も不要な場合がほとんどです。
2. 例外的に影響があるケース
(1) 高さ2.2m以上の塀や擁壁の設置・改修
• 擁壁(がけや土留めの壁)や高い塀は、構造安全性の観点から建築確認申請が必要になる場合があります。
• 改正法で直接の変更はありませんが、既存の安全基準(鉄筋量、基礎構造など)への適合確認が厳しくなる可能性があります。
(2) カーポートや屋根付きの外構
• カーポートやテラス屋根が一定の規模を超える場合(面積が10㎡以上など)は「建築物」と見なされ、建築確認申請が必要となることがあります。
• 2025年の改正で構造安全性の審査が厳格化されるため、特に木造のカーポートや大規模な屋根付き構造物は注意が必要です。
(3) 既存建物との関係
• 外構工事が既存建物の増築や構造強化と一体的に行われる場合、建物全体での確認申請が必要になるケースも。
• 例:カーポートの屋根を建物本体に接続する場合や、バルコニーと一体化したウッドデッキの設置など。
3. 景観法・条例との関連も確認
建築基準法だけでなく、地域の景観条例や高さ制限、日影規制も外構工事に影響します。
• 例:都市計画区域内では、高さや構造に関する規制が厳しい場合があります。
✅ まとめ
• 通常の外構工事(塀、門、デッキなど)→ 改正の影響は少ないでしょう。
• 高さ2.2m以上の塀、擁壁、大型カーポートなど → 確認申請や構造安全性の確認が必要な場合あります。
• 建物と一体化した外構 → 新基準に注意しましょう。