1回の2回の違い

通常、下塗り後の上塗り一回と二回との違いは明らかです。

膜厚が異なるので重厚感が異なり、塗装業界の表現では

「トマリ:下地の隠蔽度合い」が異なります。

現場の者には一目瞭然ですが、居住されている方たちにとっても、

それ程難しくは有りません。以下の画像を比較してみて下さい。

一回塗りと二回塗りの差は歴然です。

バブルの超忙しい時代に「手抜き工事」が横行し、対応策として塗り回ごとに色を変える方法(昔はなかった)が編み出されました。

簡単に塗り回数が分かる利点は有りますが、それは「新たなリスク」を生み出しました。その中には、他の現場の残材料が紛れやすくなり、本当に同質の材料で厚く塗装したのか分かりにくい状況になった、等があります。悪く言えば、新たな誤魔化しが可能になりました。また、厳密に言えば、同じ塗料でも色素の種類や含量が異なれば、同質とは言えないのです。

他の問題点はまた別の機会に…

間違いや誤魔化しを防ぐ、完全なガラス張り方法はありません。

業界人其々が自分の心で、他者からの信頼に答えて行く以外に道は無いと、日々感じています。